宮崎県清武町
切干大根　長友 善満さん

天日乾燥で仕上げた切干大根は宮崎県の特産で全国シェアの9割を占めると言われています。長友さんは農家歴35年の大ベテラン。ご夫婦で愛情込めた切干大根を作っています。

切干大根はどのように作られるのですか

トラクターに搭載した千切り機で素早くスライスしていきます。

大根を収穫して洗浄し、切って干すという4つの工程で作ります。手間はかかりますが、加工することでキロ単価も上がります。温暖で冬の日照時間が長い宮崎ならではの産品です。

9月くらいから大根の種を巻き、11月から2月 にかけて収穫します。洗った大根を専用トラクターでスライスしながら「よしず」に広げ、天日乾燥させて仕上げていきます。切干大根は水分20%の規格があり、均一に乾燥させることに神経を使います。

短期就労(農作業請負)を頼んだきっかけは？

「太陽と風の条件が整った日に一気に作業を進めるのが大事」と長友さん

親も高齢になり手伝ってもらうことが難しくなり、困っていた時にJAからの紹介を受けて、依頼しました。

切干大根づくりは天候が命です。西風で晴れる日を見極めて作業工程を決めるので、通常の求人募集がしづらく人材確保が困難でした。その点、農作業請負は「天候・生育の状況に応じて日程変更が可能」とう柔軟さが非常に使いやすいと感じました。

作業員の方はどんな作業をしていますか？

竹ボウキでトントンと叩いて大根を均していきます。

よしずに切り出された大根に、均一に太陽光が当たるよう、整えてもらう作業がメインです。大根が重なり過ぎると乾燥しにくくなり、逆に薄いとカリカリになってしまうのでとっても大切な役割になります。

たまに大根の収穫をお願いすることもあります。未経験でもすぐに慣れますので、大丈夫です。

農作業請負を利用してみていかがですか

とっても明るい長友さんご夫婦。休憩時間もおしゃべりが弾みます。

「必要な時だけ」頼める仕組みは夫婦で農業をしている私達にとっては心強く感じています。様々な年代の方が来るので、負担になり過ぎないように休憩を入れたりと工夫もしています。

できれば、農業に興味のある方や農業が好きな方に来てもらえると嬉しいですね。今後も上手に利用していきたいと思っています。

今回利用した農作業請負組織の担当者さんより

露地野菜などの天候に左右される作業は通年雇用が難しいため、必要に応じて今後も農作業請負をご活用いただけると嬉しいです。登録者も徐々に増えているので、できるだけご要望に合った人材をマッチング出来るようにいたします。

農家さんとバイトの方の間に私たち請負組織が入りますので、お互いの質問や悩みなども遠慮なくご相談ください。